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ファインディング・ニモの故郷が破壊される!?グレートバリアリーフの白化と地球温暖化。

ピクサーによるCGアニメ映画に「ファインディング・ニモ」という作品がある。

ファインディング・ニモ [DVD]

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内容(「キネマ旬報社」データベースより)
グレート・バリアリーフを舞台に、魚の親子の絆を描くディズニー感動アニメ。父・マーリンの目の前でダイバーにさらわれてしまったニモ。広い海の中から息子を見つけ出すために、ニモの行方を知っているというドリーと共に、マーリンの大冒険が始まる。
出典:amazon.co.jp

 ピクサーの作るアニメは子供が見て楽しめるの同時に、大人が見ても考えさせられるように重層的な仕掛けがあって非常に深い。

例えば、このファインディングニモだが、メインストーリーはクマノミの子供ニモが迷子になってしまい、それを父親のマーリンが仲間と助け合いながら探しに行くという物話で、親子の絆やその仲間との友情が描かれている。
しかし、その背景には海中の多様な生態系や人間による環境汚染や乱獲がテーマに取り入れられている。
また、海中の多様な生態系と人間社会における多様性を重ねて描いていてとても上手い(ニモのヒレは不揃いで軽い「障害」があり、過保護な「父子家庭」であり、さらに親友のドリーは「健忘症」である。)。

このニモの舞台となっているのがオーストラリアのグレートバリアリーフだが、そのサンゴ礁の白化が問題となっている。

 グレートバリアリーフとはオーストラリアにある南北2600kmの長さを誇る世界最大のサンゴ礁群の事だ。wikipedia:グレート・バリア・リーフ

去年から、グレートバリアリーフの白化が問題となっている。
サンゴの白化とはサンゴが弱っている、もしくは死んでしまっているという事だ。
サンゴは褐虫藻という藻類を体内に飼っており、そいつが光合成をして作り出したエネルギーを利用して生きている動物である。
環境ストレスにより褐虫藻光合成できなくなると、サンゴは弱って白化し、そのまま回復しないと死滅してしまうという。
なお、死んでしまう前に環境が回復し、褐虫藻が再度光合成できるようになるとサンゴは復活するらしい。
サンゴは環境ストレスに弱く、地球温暖化が白化の主な原因だとされている。

2017年4月10日(月)に発表されたヘリ調査の結果によると、2年連続サンゴの白化が進んでいるという。
2016年の調査では、北部のサンゴのほとんどが白化していたと報告された。
そして、今回2017年の調査では中部にまで白化が広がっているようだ(約480kmほど)。
これにより、サンゴの白化は全部で約1500kmにまで広がり、白化してないサンゴは現在、南部にしか残っていないという。
つまり、グレートバリアリーフの約2/3のサンゴが白化したということだ。

オーストラリアのグレートバリアリーフは年間35億ポンド(約4800億円)の経済効果があり、69,000人の雇用を生み出している。
これは、政府にとっては環境問題でもあると同時に重要な経済的問題でもある。

しかし、専門家によるとまだ回復する見込みはあるという。
世界中にあるその他のサンゴ礁を見てみると、例えば、セーシェル諸島にある21個のサンゴ礁は、1998年に起こった白化現象から現在12個は回復したという(なお、他の9つは消滅した)。
パラオでは同じく98年の突発的な気温変動の後、多くは10年以内に回復した。
同様に、西オーストラリアの孤立したサンゴ礁では、90%が白化したが、6年間それが続いた後、2010年には回復したという。

もちろん、すべての白化が治るわけではないが、悲観するにはまだ早いという。
地球温暖化対策や、その他の環境負荷軽減のための施策を世界規模で行う必要があるという。
地球温暖化は変化がマクロ過ぎて、その因果関係を認めない人は多い。
しかし、少なくとも因果関係が疑われるものに関しては、解消していく努力をするべきだろう。
ニモの故郷が破壊され、ウォーリーのような未来が来るのかもしれない。

 西暦2805年。人間は、汚染し尽くした地球を捨て、世代宇宙船「アクシオム(AXIOM)」で生活していた。
ゴミの山と化した地球で、ただ一つ動くものの姿があった。彼がこの物語の主人公、WALL・E(ウォーリー)である。量産型のゴミ処理ロボットである彼は、人類が地球を去ってから700年間、何があっても、仲間たちが壊れて動かなくなっても、ただ黙々とゴミを圧縮し、積み上げ、塔を建て続けてきた。その過程で、彼は感情を持つというシステムエラーを起こしてしまう。wikipedia:ウォーリー (映画)

 

参考リンク

「温室効果ガス排出量 実質ゼロ」を目指すパリ協定が採択 押さえたいポイント6点 | サイエンスポータル