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世界は狂っているから面白い

海外ニュースの紹介がメインのオピニオン系ブログ。映画好き。

機械が人間を支配する!?ロボットに仕事を奪われる日。

テクノロジー 経済

SFでは「機械によって支配される社会」というのはディストピア的設定としてよくあるものだ。
あのマトリックスターミネーターも機械に人間が支配される物語で、昨今言われている「シンギュラリティ」*1のイメージはこれらの映画によるところも多分にあるのではないかと思われる。

マトリックス (字幕版)
 

 実際に機械の進歩は著しく、人間の仕事が危ぶまれているという。

ロボットの台頭 労働者にとって「進歩」が意味するものとは

(記事タイトル意訳)

・単純作業はロボットまかせ。しかし、ハードウェアの進歩は遅れている。
ロボットの方が単純作業は速くて正確で、そのうち倉庫作業の仕事は全てロボットに取って代わるという。
今でも既に半々になっており、アマゾン倉庫では人間がピッキングをやりやすいように、ロボットに商品棚を持ってこさせるそうだ。
これにより、作業効率は4倍になるらしい。ここではロボットと人間が並んで作業を行うという。

世界のロボット”人口”は急速に増え、産業用ロボットの売り上げは毎年13%ずつ上昇している。ロボット”出生率”はこの五年で2倍になったそうだ。
レタスをつまんで入れたり、バーテン、病院のポーター等、より多くのことができるようになってきている。
より安価で性能の良いセンサーを搭載したり、身体のバランスを改良したりと、ハードウェアは進化してきた。
しかし、まだ我々がかつて期待した程のことはなかなか出来ないという。

・ソフトウェアの進歩が仕事を奪う。
しかし、ソフトウエアの分野での進化がいま話題になっている。
人工知能の研究は加速しており、特に、囲碁やチェス、メールのスパムフィルターフェイスブック写真の顔認識等、一つの事に特化したAIの進歩は目覚ましいという。
しかし、この狭義の意味でのAIが経済の在り方を大きく変化させている。

簿記やカスタマーサービスの点では、ソフトウェアがホワイトカラーの仕事を奪っているそうだ。
また、ソフトウェアがベテラン弁護士と同じレベルで、法廷で勝訴する主張ラインを指し示す事が出来るようになっているという。
さらに、投資のアドバイスや金融市場とスポーツの速報をアルゴリズムが自動で行うようになった。

今後は、仕事と生産性が分離していくという。
歴史的に、より良い製品は雇用と賃金を上昇させてきた。
しかし、学者によると今世紀に入ってからアメリカでは、生産性は改善したが雇用と賃金はもはやついてきてないという。

テクノロジーが仕事を奪うのは目新しいことではない。
200年前のラッダイト運動がそうだった(1811年から1817年頃、イギリス中・北部の織物工業地帯に起こった機械破壊運動である。)。
ラッダイト運動は「テクノロジーが新たな仕事をつくる」という理屈に反対したものだった。
今起こっていることはまだ議論の余地があるが、人間に残された仕事はどんどん悪いものになっていくかもしれない。

・ロボットの脳が人間の身体を動かす時代
実は、ロボットは今のところ身体(ハードウェア)よりも脳(ソフトウェア)の方がテクノロジーとして進歩している。
ロボットは飛行機の運転や金融業におけるトレードシェアはできるが、トイレ掃除はまだ出来ないという。
アマゾンの倉庫では19個の同じ品を棚からとらなければいけない時、ロボットが人間に5つ、5つ、5つ、そして4つとりなさいと命令するという。その方が一気に19個取るよりエラーが少ないからだという。
もし、思考でロボットが人間に勝るなら、人間はピッキングではロボットに勝つかもしれない。
人の身体をロボットの脳がコントロールする時代になるのかもしれないという。

ロボットに使われる社会なんて、かなり嫌な感じだが理屈としては今後そうなっていくんだろう。
しかし、ロボットのハードウェアがもっと進化し、人間に取って代わったら、それこそ経済活動に人間が要らなくなってしまう。
実際そうなったら、どうなるんだろう。
人間は働かずに機械にお世話してもらうのだろうか。
そもそも、お金の価値はどうなるんだろう。
ちょっとわからないことだらけだが、少なくとも今後、一番必要とされるのは哲学なんだと思う。
攻殻機動隊もテクノロジーの進歩によって人間という存在のあやふやさが浮き彫りになり、人間そのものの定義が揺らぐ、というのをテーマにしていたし、AIという人間のようなものを作っていく過程でじゃあ一体人間ってなんだ、どこからが人間なんだ、というところに立ち返っていくんだと思う。
そうなったときにどう生きていくのか、生きる価値はどこにあるのか、どんな答えを人類が出すのかは興味がある。

シンギュラリティ:人工知能から超知能へ

シンギュラリティ:人工知能から超知能へ

 

 

*1:人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事。