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世界は狂っているから面白い

海外ニュースの紹介ブログ。映画好き。

タバコがテニスひじを治す!?新たな再生医療の可能性。

 「サンキュー・スモーキング」という映画がある。

 タバコ業界の広報サラリーマンが嫌われ者の煙草を擁護するために健康被害との因果関係は無いと宣伝したり、肺がんになった広告塔タレントに金をつかませてもみ消そうとしたり、「正しくない」立場で色々な裏工作をする映画だ。

タバコ=悪と単純化してものを見る人達への皮肉も含まれているブラックコメディーで、物事を白黒の二択でみる危うさが描かれている。

今や害悪の代名詞であるタバコだが、そんな白黒がひっくり返るようなニュースがあった。

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タバコ植物がテニスひじの治療に用いられるという。

近年、葉っぱにヒトコラーゲンを多く含む遺伝子組み換えタバコ植物が開発されたそうだ。
科学者は、タバコ植物からヒトコラーゲンのレプリカの生産に成功

コラーゲンは腱や靭帯、骨、皮などの結合組織の主な構成要素である。

テニスひじは、ひじの炎症の事でエクササイズ中やパソコンのキーボードやスマホ等の日常的な繰り返し運動でも起こるという。
繰り返し運動によりコラーゲンを含む結合組織が変性し、強度を失って傷付きやすくなり、その結果、炎症につながるそうだ。
主な治療法はアイシングや痛み止めで、手術は効果的ではないという。

新しい治療技術では、まず患者から血液を採取し、分離プロセスを経て、血小板が豊富な画分をつくる。
血小板は集まる性質があり、治癒を促進させるのに必要な成長因子を含んでいる。
この血小板をタバコ植物から抽出したコラーゲンと混ぜ、患部に再注入することによって治癒させるという。
植物由来のコラーゲンを用いるのは感染症のリスクがないからだ。
この方法は糖尿病の潰瘍、静脈性潰瘍、床擦れ、火傷等の慢性的な疾患の治癒にも用いられるという。

これは再生医療の新たな進歩であり、今後は他の部位にも応用できるだろうと言われている。

タバコ業界は昨今の禁煙ブームのあおりを受けて、喫煙人口が減少し斜陽産業となったが、医療の分野でこれから伸びていくかもしれない。
遺伝子組み換え植物には賛否両論あるが、こういった医療技術での利用は賛成である。黒を白に反転させるテクノロジーの進歩は凄い。